セルゲイ・カスプロフのピアノコンサート
主催のMCSからは、カスプロフに関してこんなメッセージを頂いていました。
「ニコライ・ルビンシュタイン国際コンクール優勝など数ある彼のコンクール歴が邪魔になる程、カスプロフにおいては 「音楽」しかない。巨匠アレクセイ・リュビモフに学び、ヴァレリー・アファナシエフに絶賛されたピアニスト。若くしてモスクワ音楽院にて、リュビモフの教室を継ぎ後進の指導にあたっている。古典と現代に特化したカスプロフの全てを音楽の為に捧げる姿勢は彼の大いなる個性と相まって独特の演奏で虜にする。」
そして、ちらしには
「彼は他のピアニストとは全く違った弾き方をします。集中力の高さ、強度、時間の扱い方からして違うのです。」
さらに、主催の渡部氏からの聴衆のみなさまへの冒頭のご挨拶では、
「もしも、1曲お聴きになって、お好みでなければ、どうぞご遠慮なくお席をお立ちください。そういう事もございました。しかしそれは、それほどまでに心を揺らす音楽だということでもあります。」
曲目は
ハイドン アンダンテと変奏曲 ヘ短調Hob.XVII-6
ベートーヴェン 「熱情」
リスト ソナタ ロ短調
ベルク ソナタ 作品1
ベルク ソナタ 作品1
圧巻の演奏会が終わってお客様のこんな一言が。
「この演奏は、くせになるわ。」
彼の演奏は、これ、こんな曲だった?と思っても、すぐにそこへ引き込まれてしまう。
どこか、自分の魂の深いところへ誘われるような感覚です。
今まで聴こえていなかった旋律、自由な発想、魂のこもったpp、まだ小さくできるの?というppp。
それはまるで美しい色のグラデーションが見えるよう。
それはまるで美しい色のグラデーションが見えるよう。
本当に素晴らしかったです。
魂のこもったカスプロフの演奏は、多くの感動と刺激をお客様に与えていました。
とにかくもう一度聴きたい!そんな演奏会でした。
彼の師である巨匠アレクセイ・リュビモフのピアノリサイタルが
彼の師である巨匠アレクセイ・リュビモフのピアノリサイタルが
セルゲイカスプロフを聴く
Scarlatti Sonatas k87, k380
https://www.youtube.com/watch?v=ouLlHHZRopk&sns=em
Liszt Mephisto-Waltz (version
Busoni-Horowitz)
https://www.youtube.com/watch?v=hwUEI6d-mTs&sns=em