第8回 ピティナ ピアノステップ修学院地が開催されました。

京都アトリヱステーションは2008年10月に発足し、今回8回目のステップ開催となりました。
今年は例年より紅葉が美しく、しかも11月にしてはポカポカの陽気という申し分のない環境に恵まれて、総勢65組の方にご参加いただきました。

ジュニア50組、グランミューズ15組という顔ぶれです。
アドバイザーの先生方は、岩佐生恵先生(愛媛)丸山京子先生(埼玉)、中田穂波先生(大阪)の
3名のアドバイザーの方にお越しいただきました。



幼稚園、小学生くらいの生徒さんは、緊張の中で演奏し、終わった途端にほっとしている表情がとても印象的でした。
みなさんそれぞれに、きっと大きく成長されたことと思います。
また、音大受験やコンクールを控えている高校生は大曲に挑戦し、そのレベルも高く、
参加者の方も大いに刺激をうけたようです。

お昼のトークコンサートは、中田穂波先生の演奏です。
ジストニアを患われ、指が思うように動かなくなった失意の中から、体を楽に使うロシアン奏法によって回復されたお話を
三善晃「ミヨシメソード」からの美しい旋律の曲を交えてお話しくださいました。


そして、次の曲はラフマニノフです。
「ヴォカリーズ」、「プレリュード」、「鐘」と晩秋にぴったりの選曲で、心が震えるような素晴らしい演奏をたっぷりと
聴かせていただきました。

グランミューズに参加された方々の中には、3人連弾による心弾む演奏あり、30年ぶりにベートーベンのソナタ全楽章に挑戦する方あり、発表会に磨きをかけるために参加される方あり、一年のこのアトリエでの演奏を生きがいのように思ってくださる方ありで、それぞれの人生に、ピアノがどれだけ豊かな彩りをもたらせているのかを窺い知ることができた一幕でした。

また、アドバイザーの先生方のアドバイスが素晴らしく、参加者の方を熱く励まし、讃えてくださる温かいお言葉でした。参加者の方は、またコツコツとピアノの練習を続けていきたいと思われたことでしょう。ご家族の方々からも、先生方からのアドバイスに感銘を受けられたとのお声がありました。ピアノのお稽古をサポートしている
ご家族の方にとっても思い出深い一日になったようです。




受付の時間には、「今年も来たよ!」とスタッフに嬉しそうに声をかけてくれる小さな生徒さんの姿もありました。その話にスタッフ一同、積み重ねてきた一年一年を振り返り、ステップがその生徒さんの大切な場所になったことを喜びました。

これからも、参加者や聴衆の方が楽しみながら成果を確認できる場、相互交流の広がるあたたかな場になるよう
継続していきたいと思います。

M.C.S主催 ルーステム・サイトクーロフ コンサート

2016年11月13日(日)16時

秋の陽が暮れていく中、パリ在住、ロシア出身のピアニスト
 ‘ルーステム・サイトクーロフ‘ のコンサートが始まりました。


ITS ALL ABOUT CHOPIN と題した
エチュード Op10&25 の全曲演奏会です。


モスクワ音楽院にて、あのエリソ・ヴィルセラーゼより受け継いだ確かなテクニックと豊かな表現力に裏打ちされた、力強さと繊細さを兼ね備えた音色に圧倒されました。


ショパンエチュード全曲ということで、ピアノを学んでいる方、教えていらっしゃる先生方、ショパンファンの方、遠くは兵庫からも!たくさんの方々にお越しいただいておりました。
みなさま、大変大きな刺激と感動を受けられたようでした。
お客様からの鳴りやまない拍手にこたえて、アンコールでは、4曲も披露。

リスト「リゴレットパラフレーズ」
ショパン「アンダンテスピアナートと華麗なる第ポロネーズ」
シューベルト 即興曲90-3
まるでもう1本のミニコンサートを聴いたかのようでした。

サイトクーロフ氏のますますの活躍に期待します!